90度チン小帯が切れた症例

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手術前から水晶体がグラグラの84歳のmature cataractの症例。水晶体亜脱臼の状態だったので眼内レンズ強膜内固定術を施行する計画で手術に臨んだ。前房は非常に浅く、硝子体圧は高い。ヒーロンVを前房内に入れるも、ほとんど前房は形成されず入れた分だけ外に出てくる状況。まず硝子体圧を下げることが必要と考えて、灌流なしで硝子体を切除した。結果、前房中に粘弾性物質を注入することが可能になり、CCCをICG染色下に無事完遂できた。超音波をかけているときに6時の方向を中心にチン小帯が大きく切れている状態を確認したが、硝子体が脱出してこないため、粘弾性物質を前房内に入れて、水晶体嚢を伸展させた。その後、カプセルエキスパンダーを使用して手術を続行することを考えたが、たまたまカプセルエキスパンダーがなかったため、グリスハーバー のアイリスリトラクター、(はんだや アイリスフック:瞳孔拡張鈎)で代用した。アイリスフックでは、前囊にかかる力が分散するように設計されているカプセルエキスパンダーと違って前囊縁が張力で切れる可能性があるので、前囊を引っ張る際に、嚢にテンションがかからないように強く伸展しないように注意した。結果、水晶体皮質を除去するまで手術を完遂できた。しかしチン小帯が90度裂けているため、この後水晶体嚢を除去して、眼内レンズ強膜内固定術を行うことも考えたが、硝子体脱出を起こしていないため、ハプティックスの径の比較的大きいアルコンのMA50BMを毛様溝に固定することを考えた。虹彩の裏に沿ってMA50BMの先行するハプティックスを滑らせて挿入した後、残ったハプティックスを虹彩鑷子にて把持して、嚢外に滑り込ませて固定した。ボトルを低くして粘弾性物質を丁寧に除去して手術を終えた。手術直後は術中の操作が多かったためか角膜はやや混濁していたが、術後は角膜障害もなく安定している。TAKE HOME MESSAGE:アイリスリトラクターは、注意深く使えば、カプセルエキスパンダーの代用として使用することが可能である。onthebag37289150226

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